製剤の小型化

東和薬品では、扱いやすく飲みやすい大きさの製剤開発に取り組んでいます。

錠剤サイズに関する調査(虚弱高齢者)

対象:養護老人ホーム入所中の虚弱高齢者73例(男22、女51、平均80.25±8.58歳)
調査方法:ADL20を用いた日常生活機能評価、反復唾液嚥下テスト(RSST)を用いた嚥下機能評価、および服薬模擬場面を設定した実地調査を実施した。
実地調査においては、直径が異なる5種のサンプル錠(6-10mm)を用いて、錠剤を口に含む手前までの動作を被験者にしてもらい、その際の飲み込みやすさと取り扱い性について主観的評価を行うとともに、取り扱い作業時間を計測した。

模擬製剤を用いた実地調査の結果(飲み込みやすさと取り扱い性の両者を考慮)

グラフ:虚弱高齢者の服薬に適した錠剤サイズは7-8㎜であることが示唆された。
引用:三浦 宏子(九州保健福祉大学)他:日本老年医学会雑誌 44(5)627-633(2007)

代表例クロピドグレル錠「トーワ」

嚥下力の低い患者さんに配慮した錠剤サイズ

脳血管障害後に嚥下力が低下した患者さんを考慮して、少しでも飲み込みやすい小型の錠剤を開発しました。 
製法や添加剤を工夫することで錠剤のサイズや質量を減らし、小型の錠剤を実現しました。

クロピドグレル錠25mg「トーワ」
クロピドグレル錠75mg「トーワ」
DC-004247_01