飲みやすさの工夫

医薬品を正しく服用いただくためには、その医薬品の飲みやすさがとても重要です。
東和薬品では、薬の飲みやすさには「飲みやすい製剤の開発」に加えて、「安心して飲むための情報づくり」も大切だと考え、それぞれに力を入れて取り組んでいます。

飲みやすい製剤の開発

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大きな錠剤は飲み込みにくい、のどにつかえる、薬は苦くて飲みたくないというお声にお応えするために、東和薬品ではRACTAB技術を用いたOD錠の開発をはじめとして、飲みやすい製剤の開発に力を入れています。

OD錠の開発

RACTAB技術(詳しくはこちら)による製品開発の他、OD錠について患者さんに知っていただくための資材をご用意しています。

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剤形の追加

対象患者に合わせて飲みやすい剤形の製剤を開発しています。

代表例ドネペジル塩酸塩内用液「トーワ」

嚥下困難の患者さんが服用しやすいよう液剤を開発

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わずかに粘度のある液剤で、服用時に嚥下の負担が少ないため飲みやすい製剤です。
有効成分の苦味をマスキングしているため、苦味をほとんど感じない梅風味の製剤です。
1回用量ごとの包装のため計量の手間が不要で、室温保存が可能なため、コンパクトで保管・携行にも便利です。

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    ドネペジル塩酸塩内用液5mg「トーワ」

規格の追加

用法・用量に合わせてそれまでにない規格についても追加開発することで、患者さんが一度に飲む薬の数を減らし、飲みやすくしています。

剤形・規格の追加

代表例タクロリムス錠「トーワ」

服用性を考慮し、錠剤を開発、規格を追加

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服用性を考慮し錠剤を剤形追加、高活性薬物であることから曝露防止のためフィルムコーティング錠として開発しました。
また、関節リウマチの一日用量1.5mg、3mg*に合わせて、1.5mg錠と3mg錠(割線あり)の含量規格を追加しました。

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    タクロリムス錠1.5mg「トーワ」

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    タクロリムス錠3mg「トーワ」

関節リウマチの用法用量:3mgを1日1回夕食後投与、高齢者は1.5mgを1日1回夕食後投与から開始し、3mgまで増量可。

錠剤の小型化

扱いやすく飲みやすい大きさの製剤開発に取り組んでいます。

代表例クロピドグレル錠「トーワ」

嚥下力の低い患者さんに配慮した錠剤サイズ

脳血管障害後に嚥下力が低下した患者さんに配慮して、少しでも飲み込みやすいように錠剤を小型化しました。
製法や添加剤を工夫することで錠剤のサイズや質量を減らし、小型化を実現しました。

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    クロピドグレル錠25mg「トーワ」

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    クロピドグレル錠75mg「トーワ」

風味の工夫

有効成分の苦味をマスキングした苦くない製剤や、対象患者の好む風味をつけた製剤などの開発に取り組んでいます。特に小児用製剤では、小児が飲みやすいよう、ストロベリーやピーチなどの風味をつける工夫をしています。

代表例クラリスロマイシンDS小児用10%「トーワ」

有効成分の苦味をマスキングし、小児が飲みやすい製剤を開発

有効成分のクラリスロマイシンは苦味を有するため、2層コーティングによるマスキング技術を採用しています。また、口腔内への残留とざらつきを防ぐため、苦味マスキング粒子の粒子径を100μm前後に設定しています。ストロベリー風味の香料を使用、さらに複数の甘味剤を組み合わせ、小児が飲みやすい製剤としました。

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    製剤設計イメージ

安心して飲むための情報づくり

薬は水で飲むのが基本ですが、ご家庭や医療現場では、薬を飲むのが苦手な小児や飲み込むことに不安を感じる高齢者が薬を様々な飲食物と混ぜて飲むこともあります。
東和薬品では、飲食物との配合が想定される製剤について配合変化試験を実施し、薬と飲食物を混ぜても問題ないか(医薬品の含量や外観が変化しないか)確認しています。

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試験結果はインタビューフォームなどに掲載する他、飲食物については患者向けの服薬指導箋に記載することで、患者さんにも安心して薬を飲んでいただくための情報づくりをしています。
また、携帯電話、スマートフォン用の患者向け服薬情報サイトも用意し、QRコードを指導箋や包装に表示することで、これらの情報に素早くアクセスいただけるサービスを実施しています。

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服薬補助ゼリーと医薬品の配合変化試験

在宅医療の増加に伴い、嚥下困難な高齢者が市販の服薬補助ゼリーを用いて服薬する機会が増えています。そこで東和薬品は、服薬補助ゼリーに着目し、医薬品との配合変化試験に取り組んでいます。

龍角散との共同研究

東和薬品では、2016年より(株)龍角散と共同で「らくらく®服薬ゼリー」と医薬品の配合変化試験を行っています。
(株)龍角散は「龍角散®シリーズ」など“のど”を守る製品で知られており、「らくらく®服薬ゼリー」や「おくすり飲めたね®」などの服薬補助ゼリーの開発でも注目されています。
薬をむせずにラクに飲むことができる「らくらく®服薬ゼリー」は医師、薬剤師、看護師、栄養士の方々から高い評価を得ており、医療現場や在宅で用いられています。
本品と医薬品との配合変化を調べてお伝えすることは、医薬品を扱う医療現場の方により安心して医薬品をお使いいただくこと、そして服用する患者さんには、より安心して医薬品を飲んでいただくことにつながると考えております。

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試験デザインは両社で協議して以下のように設定しました。

試験条件

配合方法

錠剤(普通錠、OD錠) ⇒ 試験製剤を服薬補助ゼリーに包み込む
散剤及び内用液 ⇒ 試験製剤と服薬補助ゼリーをスパーテルで混和する

(株)龍角散より提供

保存条件

室内散光下、成り行き温湿度下

測定時点

配合直後 / 3時間後 計2時点

試験項目

含量、外観、におい、pH測定(散剤及び内用液のみ)

測定回数

1回(含量のみ3回)

試験を行っている製品

試験結果は各製品のインタビューフォームにてご確認ください。

中枢神経系用薬
循環器官用薬
その他の代謝性医薬品
化学療法剤

今後も、医薬品を扱う方、飲む方により安心して使用していただけるように取り組んで参ります。